東京、中野区にある古物商「まんだらけ」が、
万引き犯に対して、盗んだ商品を返却しなければ、
顔写真をホームページで公開するという
警告を出したことは、皆さんもご存知だと思います。
この警告に対しては、賛否両論ありましたが、
結論としては、警視庁の要請により、
顔写真は公開されませんでした。
永遠になくならない万引き、
これは、小売店にとっては死活問題。
全国万引犯罪防止機構が、
全国約5万点を対象に行った調査によると、
2013年度の万引き推計被害額は837億円とのことで、
万引きによって、倒産に追い込まれるケースも
あるといいいます。
単純な被害額で837億円、
各小売店がとっている万引き防止策にかかる費用を
加えると、相当な額になると思います。
労力を使って警察に被害届を出しても、
現行犯以外では、犯人逮捕はなかなか困難であり、
泣き寝入りしている小売店が多いのではないでしょうか。
そんな現実のあるなか、
今回の「まんだらけ」がとった行動は、
万引き防止策としては、
一歩進んだ方法だったのではないでしょうか。
結局、顔写真が公開されなかったことで、
万引きをする者達は、
胸をなでおろすと共に、
上手くやれば捕まらないという、
変な勇気に繋がらないことを祈ります。